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連続テレビ小説『舞いあがれ!』土曜版第16週



そもそも。

借金も、信用金庫、融資など。。。そしてリーマンも、

わざわざ混ぜる必要性がない“要素”なんだよね。

父・浩太が亡くなるだけで、必要十分だったのだ。

で、会社が回りにくくなると。ただ、それだけのことだったのである。

なのに、今作は、そういう“要素”をわざわざ混ぜてきた。

一応、それなりに回収しているように見せているモノの、

そもそもの“はじまり”を強調しすぎて、回収が弱いのだ。

例えば、信用金庫など、良い例。

今作、何度も盛り込んでしまった。

たとえ、“設定”が、そうだったとしても、ナレーションで必要十分なのに。

一度だけでも、気になるのに、何度もだ。

おかげで、その“設定”だけでなく、俳優の印象まで残る始末。

そのため、どうしても、気になってしまう状態だ。

なのに、その結末として描いたのは、

結末への状況を描いただけ。今週なら、新しい仕事と、悠人。

簡単に言えば、新しい“モノ”で、古い“モノ”を塗りつぶそうとしている感じ。

だが、たとえ、話の流れで成立していても。

強めに描いたモノは、印象に残るし。

悪いような雰囲気で描いたモノは、良い感じで描いたモノより印象に残るのだ。

それは、間違いなく、信用金庫とのやりとりなのである。

同じようなモノは、取引先とのやりとりだって同じだ。

結末だけを考えれば、一回だけでいいのに。

今作は、何度も、そして複数描いてしまった。

おかげで、どれだけ、御都合主義で、綺麗にまとめたつもりでも。

そういう雰囲気、印象は、残ってしまうのである。

もし、これを挽回、回収するなら、

その状況を、シッカリと回収した時だけだ。

だからこそ、結末で描くべきは、

お涙頂戴な描写や、社員たちとのアレコレでは無く。

信金や取引先とのやりとりだったのである。

今作は、本来、やるべき、そういう“回収”を全くしない。

だから、違和感が残ったままだ。

これまでも、何度も書いてきたが。

映像で盛り込むのが難しいというならば、

最終的に、ナレーションでカバーすべきなのである。

それこそが、本来の“ドラマ”の“回収”である。


今回というか、今週のエピソードだって同じ。

わざわざ、借金問題、信用金庫、融資の問題。そのうえリーマンまで盛り込んだ。

リーマンなら、見えているようで見えないような状況設定なので、

詳しくアレコレと描く必要性は、全く無い。

しかし、前者のアレコレについては、わざわざ映像化だ。

今作は、ずっと、これを繰り返している。

風呂敷を広げるだけ広げて、畳まない。


そんな今作。今週のエピソードだったが。

今回の“土曜版”では。

そういう“設定”の描写は、弱めだ。

とはいえ、“大人の事情”があるため、

盛り込む必要が無くても、映像をつなぎ合わせると、混ざってしまう。

だが、かなり弱め。

おかげで、

“土曜版”では、

父が亡くなって窮地に陥った“IWAKURA”を、

母と娘が協力して、立て直すという印象の物語にすり替えられた。

実際、取引先の印象も、印象操作されているし。

社員たちの印象も、印象操作されている。

ホントは、“本編”も、これくらいで、良かったのだ。


何度も書いてきたけど

“本編”だって、ナレーションで、カバー出来ただろうに。。。。

全体として、悪くない描写だっただけに、

ほんとに、、、ほんとうに、もったいないです。

本家の感想。
https://plaza.rakuten.co.jp/tokukougi/diary/202301210000/

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ディレクターの目線blog@FC2 | 2023年01月21日(Sat) 10:35