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連続テレビ小説『舞いあがれ!』第64回


「父の背中」
内容
2009年。リーマンショックで経営危機に陥った“IWAKURA”
浩太(高橋克典)が奔走していた。

そんななか、悠人(横山裕)が工場に現れる。
舞(福原遥)が誇らしげに工場を案内。笠巻(古舘寛治)結城(葵揚)に挨拶し、
工場を一通り見ると、“うめづ”に行くと告げ、工場をあとにする。

夕食時になって、ようやく、浩太、めぐみ(永作博美)に会った悠人は、
あるコトを告げる。

敬称略


作、桑原亮子さん

演出、田中正さん



正直なところ。

登場するたびに、毎回“唐突感”しか無い悠人なのだが。

まぁ、“大人の事情”もあるのだろう。

それなりに、話は動いているし。

悠人の悠人なりの優しさが見えるので、特に、不満は無いのだ。

たださすがに、今回は、“唐突感”と“強引さ”があるね。

きっと、今週が、3日しか無いからだろうけど。

仕方ないかな。

とはいえ、最も引っかかったことを悠人が言ってくれたので、スッキリである。

舞「工場立て直すの、一緒に考えて欲しい」

悠人「お前にとっても、他人事やろ。」

悠人「来年になったら、出て行くんやろ。無責任やぞ」


まさに、その通りである。

そもそも、直前で、舞が工場のことを悠人に語ること自体にも違和感があるのだ。

だって、今作は、

悠人だけで無く、舞も、工場に関心があるような描写が全く無かったのだ。


おかげで、今までだって、“他人事”“無責任”にしか感じられず。

今回の発言なんて、

舞が、悠人に責任をなすりつけているようにしか見えないのである。


例えば、今回、舞は、悠人に、“仕事をやっている”と口にした。

が、今作の劇中の描写では、

1.先の先輩に仕事を指摘された場面。

2.出来るようになったと不良品を見つける場面。

この2場面くらいしか、主人公が“仕事”をしている場面は無いのだ。

もちろん、細かいことを言えば、アレをやっている、コレをやっている。。と

見えないわけでは無いけど。

じゃぁ。質問。

ひとりしかいないのに、アレコレやって。。。。仕事は?である。

そう。ひとりしかいないのである。

たとえ、仕事が減っていたとしても、ひとりなのだ。

今回だって、工場を案内しているけど。

その間の仕事は、どうなっている?。。。。ってことだ。

そもそも、“やっている”というなら、

舞は、悠人に、“やっている”を見せるべきなのだ。

それで、うれしそうにしていれば、舞の気持ちも伝わってきたのに。

今作は、こういう“ちょっとした描写”が、全く出来ていない。

大雑把に言えば、先日の“総集編”であったように。

“五島”“バードマン”“航空学校”になっているが。

こういう“ちょっとした描写”は、“バードマン”“航空学校”のほうが、

そのときに指摘したように、圧倒的にマシである。

実のところ、評価が良い“五島”は、

景色を利用し、祖母を利用し雰囲気で誤魔化しているだけ。

“ドラマ”としては、“ちょっとした描写”が、雑なのである。

今回、唯一、評価出来たのは、舞がめぐみと話をする場面で、

キッチンを使ったことくらい。

あとは、次々と、場面の切り替えばかり。

話が繋がっているように見えないです。


奇を衒ったり、騒動を起こしたり。そして場面を頻繁に切り替えたりと。

ここ数年で、急速に、そういう見せ方の“ドラマ”が多くなっている。

言わずもがな。どこかの国のドラマの影響を受けているのは、言うまでもない。

ただね。違うのは、日本のドラマって、

そういう表面的なところばかりを真似していて、

本来、描くべき“物語”が、雑になってしまっていることが多いってことだ。

どういう方法を使っても良いけど。

“ドラマ”の基本、本質を忘れないでほしいものである。


本家の感想。
https://plaza.rakuten.co.jp/tokukougi/diary/202301040000/

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NHK総合・連続テレビ小説『舞いあがれ!』 公式リンク:Website、Twitter、Instagram 第64回〔全?回〕/第14週『父の背中』の感想。     ※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。 ※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。 工場嫌いの悠人(横山裕)が珍...
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ディレクターの目線blog@FC2 | 2023年01月04日(Wed) 13:39