『正助の黒い石』
内容
とぅま(二階堂ふみ)に愛加那という名をおくり、
吉之助(鈴木亮平)は、島で生きていくことを決意し、祝言を挙げる。
その1年ほど前。
薩摩では、斉興(鹿賀丈史)が実権を握っていた。
正助(瑛太)は、斉興に仕えることになっていたものの、
格之助(北村有起哉)俊斎(高橋光臣)有馬新七(増田修一朗)らと
距離が生まれ、対立するようになっていた。
だが、ある日、斉興の勧めにより、久光(青木崇高)と接近する機会を得る。
久光より、吉之助との関係を問われた正助は、
「遠からず先に、然るべき時がやって来る」と伝える。
そのときこそ、久光が“国父”として薩摩の実権を握り、幕府にもの申すときと。
ほどなくして、斉興が亡くなり。久光が国父として実権を握りはじめる。
敬称略
“お久しぶりねぇ”は、横に置いておく。
今回の話、本気で驚いたぞ。
まさか、1年も時間を巻き戻して、
正助の物語を描くとは!!
確かに、今作の序盤では、
大久保正助は、主人公の“次”だったのだ。
が、それを上手く描写出来ていなかったのが今作。
で。。。気がつけば、斉彬が前に出る始末。
もちろん、主人公が西郷吉之助なのだから、間違っていないのだが。
今作が“描く先”=“未来”を考えれば、
正助の描写は、絶対に不可欠なのは、
斉彬たちの描写よりも、間違いないことだったのである。
しかし、今作。。。いや、作者は、妙なこだわりを見せてしまった。
それが、作風なのも分かっているんだけどね。
ただ、そのせいで、物語の芯がハッキリしなくなってのも事実なのである。
主人公を立てるならば、その“対”が必要で。
結果的に、それを上手く出来ていなかったのである。
今後を考えれば、今回は、無くてはならないもの。
そういう意味じゃ、大満足ではあるのだ。
でもね。
だったら、もっともっと描いて欲しかったのだ。
正助を。。。正助達を。
“結末”が、どうかよりも。
それらの友情こそが、物語の根幹だろうからだ。
まあ、それ以前に、吉之助との関係をもっと描くべきだったけどね。
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