内容
“村越誠一法律事務所”に助けを求めるFAXが届く。
ボス弁の村越誠一(反町隆史)は、何かを感じ取り、
慌てて事務所を駆け出して行く。
それを見送る経理の永井茜(小池栄子)は、事務員の池田伸司(堀井新太)に
命に関わる案件なのだろうと伝える。「またお金にならない予感が。。。」と。
ある港町の魚市場“網代中央水産”に駆けつけた村越は、
弁護士バッジを外していることを、社長の山谷護(石黒賢)に告げる。
弁護士が歩いているのが分かると、不安が広がってしまうと。
早速、話を聞き始めたところ。
事情を知っているのは、経理部長の塚田と、腹心の滝口(笠原秀幸)だけ。
大手スーパーの進出で、かつては売り上げ140億あったものが、経営悪化。
銀行からも貸し渋りをされ、瀕死の状態に。
苦悩する山谷に、「大丈夫です。なんとかなります」という村越。
その後、茜と伸司がやってきて、現地を調査。
調査結果を基にして、村越は、ある再建案を山谷に提案する。
魚市場の近くで食堂を営む山谷の妻・千佳(高橋ひとみ)は、
偶然、事情を知り、心配を夫に伝える。
村越は、債権者の銀行を招き、バンクミーティングを開催。
山谷から状況の説明がなされ、民事再生ではなく、私的債権が提案される。
それと同時に、債権20億の8割放棄も提案されるのだった。
予想どおり、話し合いは紛糾して終わってしまう。
その後も、支援協議会の利用や、会社分割など、いろいろな策を練り、
バンクミーティングが開催されるが。
メインバンクの富士中央銀行の佐々木原(高嶋政宏)らが猛反発。
敬称略
原作は未読
脚本は、西荻弓絵さん
演出は、西浦正記さん
印象としては、この枠“ドラマBiz”らしい作品ですね。
今まで、今作を含め6作作られているが。
基本的に、“再生”がテーマになっている作品ばかり。
今作も、その流れである。
それでいて、この局の特徴である“ビジネスモノ”であり、
シッカリと“大人のドラマ”に仕上げてきている。
極論を言ってしまうと。。。。。それらがあるため、既視感もある。
それでも、シッカリ作られているドラマは、
そういう雰囲気を見せないモノだ。
今作は、そういう部分を見せず。
かなり丁寧に、一種の“ビジネスモノ”として、シッカリ描いている。
と同時に、きっと、今作の特徴になるだろう。。“人情モノ”としても。
なかなかの仕上がりだ。
馴染みの薄い単語も、シッカリ説明しているし。
こういう気配りは、作品として大切と言うだけで無く。
ターゲットにしている視聴者を考えれば、
適切な演出だと言えるだろう。