「深山、最後の闘いー再審請求」
「深山、最後の闘い!!絶対不可能の再審請求無実を信じる息子の涙最強の敵…手負いの裁判官の秘策!!0.1%の逆転なるか」
内容
ある日、斑目(岸部一徳)の法律事務所に、
死刑囚・久世貴弘(小林隆)の再審請求の依頼が来る。
依頼者は、久世の息子・亮平(中島裕翔)と久世の母・トキ子(茅島成美)
2人が弁護士(山口良一)とともにやってくる。
8年前、久世は、妻・直美(竹内都子)を殺害後、放火したとして死刑判決。
父が殺すわけが無いという。
一方、斑目法律事務所が動き始めたことを、
6年前、地裁で死刑判決を下した岡田孝範(榎木孝明)
そして4年前に、控訴を棄却した稲本真澄(須永慶)は知り。
そのことを、川上(笑福亭鶴瓶)に伝えていた。
早速、深山(松本潤)舞子(木村文乃)は、久世のもとへ。
最高裁で結審した判決の再審請求は困難を極めるが、
深山達は、資料などを基にして検証を開始する。
だが、どれだけ検証しても、検察の主張が覆らない。
ついに深山は防犯カメラ映像に手がかりを見つける。
そして請求したのだが、審理を担当する裁判官は川上だった。
深山が見つけた証拠を検事(佐伯新)に突きつけるが、やはり対立。
すると川上から、もっと明確な証拠を提示するよう、深山は要求されてしまう。
それはかなりの無理難題だった。
舞子は、直接訴えようと川上が常連の店に行くが、そこには遠藤(甲本雅裕)
遠藤から川上には、絶対に譲れないモノがあると聞かされてしまう。
もともとその正義感で公正な判決を続けていたが、
それが災いして、再審請求を通したことで、左遷されたことがあると言う。
それから、川上は変わってしまったと言う事だった。
そんななか、佐田(香川照之)は、マスコミを利用して、
世論を動かしてアピールしようとするが。。。。
一方で、深山達は、
久世の蕎麦屋で働いていた元従業員の中原銀次(山本浩司)から話を聞く。
同じ頃、藤野(マギー)美麗(馬場園梓)が、
店の入っていたアパートの住人・海老沢晋(成河)から。
そして舞子が、住人・島津ヤエ(根岸季衣)から話を聞き始めていた。
また東京消防庁で消火活動に当たった消防士(武井壮)からも。。。。
すると山岡真一という人物が浮上する。アパートの元住人だった。
“0.1%”が見え始めた時、週刊誌で事務所や佐田が叩かれはじめる。
それでも深山達は、証拠を探し続け、
火災研究所の内川(片桐はいり)の協力で、ある事実を見つけ出す。
敬称略
先ず初めに一言。
きっと、ギリギリまで編集していたのだろうけど。
字幕が。。。。。
気になって仕方がなかったよ。
そこはともかく。
今回は、ついに今期の“ラスボス”との戦いですね。
結果から言えば、
いつもよりも、ちょっと長い。。。というくらいの感じかな。
途中で、提示された証拠が微妙だったので、
きっと、そこを突いてくるのだろうと思ったら、その通りの展開で。
おかげで時間稼ぎをして、ドラマとしては、
一転、二転させて、面白くなった感じだ。
正直に言うと、前回も、そうだったけど。
一転、二転する時に提示する深山の証拠が、曖昧なのがイタダケナイ。
川上じゃ無くても、“穴”があることが見えますからね。
もちろん、ドラマとして面白く展開するためだってのも分かりますが。
主人公への信頼が揺らぎますので、
この引き延ばしは、今後は辞めるべきだと思いますよ。
さて。全体を見て。
基本的なネタの回し方などは、《1》と同じパターンで。
さすがに、ワンパターンな印象や、マンネリ感が無かったわけでは無い《2》
が。いろいろなネタを生みだし、思わぬ全体構成で見せてくるなど。
《2》であるにもかかわらず、
ワンパターンでありつつも、それを見せずに魅せてきた感じですね。
その意味じゃ、かなり上手い見せ方だったと思います。
また、今期が秀逸だったのは。
ラストあたりで登場した“トライアングル”という言葉。
そう。舞子を加入させることで、弁護士、検察、裁判所のトライアングルを、
斑目法律事務所で作りだし、見せてきたことだろう。
同じ力、資格を持ちながら、立場によって違うことを上手く見せた。
そのため、ベタな内容であっても、
ひとつ上のヒューマンドラマに仕立てることが出来たといえる。。
これは、《1》とは、大きく違うポイントだろう。
新キャラを加入させて、ひとつ上を目指したスタッフには感服である。
きっと。。。“次”を目指すだろうけど。
なんとか、頑張って欲しいですね。